(–)-Huperzine Aはヒカゲノカズラ科に属するトウゲシバの葉より単離構造決定されたリコポジウムアルカロイドで、本植物は中国で古くから民間薬として用いられてきた。1990年代にその成分の一つである本化合物が強力なアセチルコリンエステラーゼ阻害活性を有することが明らかとな理、アルツハイマー病治療薬のリード化合物として注目を集めた。このような生物活性に興味があったが、2つの二重結合の立体配置を如何にして制御するか、ということに興味を持ち横島君配下の小柴隆宏君に合成研究をやってもらうことにした。エチリデン基はWittig試薬では立体制御が困難であると感じていたが、報告された事例ではZ体からE体へ異性化させている。
“Total Synthesis of (–)-Huperzine A,” T. Koshiba, S. Yokoshima, and T. Fukuyama, Org. Lett., 11, 5354-5356 (2009).












