Ephedradine Aは中国伝承薬の麻黄根の活性成分として単離されたスペルミンアルカロイドである。私自身は知らなかったが、天然物全般に博識の菅さんが全合成をやってみたいと言うので、彼の配下の黒澤渉君(現味の素)にやってもらうことにした。この研究の半分以上は菅さんと黒澤君の努力によって為されたが、私も屡々首を突っ込んでいたので、故人となった菅さんに代わって研究の展開を記述しておく。
“Stereocontrolled Total Synthesis of (–)-Ephedradine A (Orantine),” W. Kurosawa, T. Kan, and T. Fukuyama, J. Am. Chem. Soc., 125, 8112-8113 (2003).




















